🥚山本小学校講演🐣(2019年)~10分~
今日は、歯のことについてお話させて頂く前に、
すこしだけわたしの方から、ここに居る皆さん全員に、質問があります。
生徒さんだけでなく、保護者の方も、先生方も、できれば・・・・
わたしからの質問に手を挙げてくださいね
周りの人の手の上がり下がりなど気にせず自分だけの考えで正直に答えて下さい。
では・・・・いきます‼
(質問1)『わたしは小学校の勉強が、だ~~い好きだ!もしくは、だ~~い好きだった人手を挙げて下さい。』
生徒さん父兄の方・・・誰も手を挙げてなく・・・内科医のしのはら先生と眼科医のまるお先生のみ、壇上で手を挙げていた( ゚Д゚)
(質問2)『わたしは小学校の勉強は、まあまあ好きだ!もしくは~まあまあ好きだった人手を挙げて下さい。』
全体の3分の1くらい手を挙げてくれました( ^ω^)
(質問3)『わたしは小学校の勉強は、あんまり好きじゃない!もしくは苦手だ‼できればすべての授業が~体育だったらよかったのに
(すかさず、用意していた100均の体育の赤い帽子かぶる)と思ってる人、もしくは思っていた人手を挙げて下さい。』
すごい勢いで約3分の1以上の男子生徒さんが手を挙げてくれましたヾ(@⌒ー⌒@)ノ
はい。ありがとうございました。自信を持って手を挙げているひともいれば、ちょっと恥ずかしそうに挙げているひともいましたね。
『勉強が好きなひと』は素晴らしい~です。そして、『勉強が好きじゃない』で手を挙げていたひとも、これまた素晴らしい‼です。
『素直さと正直さ』は、一番の才能だなあと、こどもの患者さんを診ていて、いつも思います。
ちなみにわたしは・・・小学校の頃、どう思っていたかと言いますと・・・
『勉強きら~~い! 小学校の椅子、硬くておしり痛~~い‼』
『午前中の授業は~全部体育! そして・・・給食を食べてか~らの~~午後は~お絵描きと図工の時間ならいいのに~~。』
と思っていました。
でも、ある教科だけは好きでした。。。。それは。。。『理科です。』
今、ぜんじろう先生が、科学の分野で楽しい実験をいっぱいやって見せてくれていますが、理科の時間だけは、
『なぜ??こんな現象が起きるんだろう???』
と、ワクワクして楽しかったのを覚えています。
今は、あんまりわたしは勉強が好きじゃないなあ~~と思っている人は、
どんな小さなことでもいいので、『なぜ???』という疑問を持ったり、
『知りたいな~~』と思うことがあれば、先生やお父さんお母さんに聞いたり、自分で調べてみてくださいね。
『本日のテーマは、みんなしっかり嚙んであごを成長させよう』です。
またひとつ。。。ここで、皆さんに質問しますね。。。
『レッツ・think!(菅田将暉風に右手をL字型にして)』 【保護者の方にヤヤうけ( ´∀` )】
『生卵とゆで卵。。。どっちが先に腐りやすいでしょう??』
生卵が腐りやすいと思う人??? 【低学年の児童が手を挙げていた】
ゆで卵が腐りやすいと思う人??? 【半分くらいの保護者の方が手を挙げていた】
正解は、『ゆで卵の方が腐りやすい!』です・・・( ^ω^)・・・(5分経過)
なぜ?生なのに、【生卵の方が熱を加えたゆで卵より、腐りにくいか】知っていますか??
その理由は、生卵の中にある『酵素』というものが関係しています。
たまごの白身に含まれている【リゾチーム】という酵素が腐らないように、
たまごを守っているからなんです。ゆで卵にしてしまうと、このたまごを守っている『酵素』が、
熱を加えたことで、働かなくなってしまうからなんです。
このような『酵素』は、人間の 汗 涙、口の中の唾液などにも存在しています。
なぜ?嚙むことがそんなに大切か??と言いますと・・・
噛めば噛むほど、唾液が沢山出てきて、『アミラーゼ』という酵素が、食べ物の消化&吸収を
助けてくれるからなんです。
さらに、この『酵素』には・・・食べ物に付着しているばい菌を中和し、殺菌する力があるんです。
身近に存在している、さほど質の悪くないばい菌であれば、しっかり噛んで唾液をいっぱい出しながら
食べれば・・・ごっくんと、【食べ物を飲み込む前に中和してくれる】ので、
もし、食あたりになったとしても、重症化を防いでくれます。
12歳未満の児童は、まだ【腎臓の機能が未発達ですので、食中毒になると、症状が重くなりやすい】
と言われていますので、まだ今、12歳になっていない人は、特に生ものを食べる時は、
しっかり嚙んでから飲み込んでくださいね。 (7分経過)
他には、しっかり噛むと、5つの良いことがあります。
1つ目は、虫歯予防効果です。
歯の表面に食べ物がついていても、唾液の量が多いと洗い流してくれます。
2つ目は、口臭予防効果です。
口の中が乾いてくると、・・・臭ってくることがあります。
もし、大好きな人と、おしゃべりしたいなあ~~と思ったら、口の中を湿らせて会話してください。(^_-)-☆
3つ目は、集中力アップ効果です。
しっかり噛むと、脳へ沢山の血液が流れるようになり、脳が活性化してきます。
テストで良い点をとりたいひとは、しっかり噛んでくださいね。!(^^)!
4つ目は、味覚を発達させる効果です。
しっかり噛むことで、食べ物が小さく砕かれて、舌全体で味をしっかり認識できます。
もし、将来自分は、料理人やケーキ職人になりたい‼と思っている人は、
今からしっかり噛んでじっくり味わって、味覚を研ぎ澄ましておいてください。
極めると…将来…格付け番組に出ている『ガクト』さんみたく。。。違いの分かる人になれるかもしれません。
最後の5つ目は、やはり、しっかり噛んであごを成長させること‼これが一番大切です。
小学生の児童達が、しっかり嚙んで、充分にあごを成長させて、
歯並びの良い大人に成長させるために・・・保護者の方々に、気をつけて頂きたいことがあります。
食事の時、お味噌汁やスープなどが献立にある時は、
お茶やお水、ドリンク類は置かないでください。あれば・・・どうしても飲んで流し込んでしまいます。
水分が足りない時は、に食後に飲むようしてください。
それから、おかずの具は出来るだけ大きい方がいいです。
カレーライスや肉じゃがに入れるジャガイモやにんじんは、わざと大きめに切ってください。
トンカツは油で揚げた後、小さく切らずに、1枚まるまる【ど~~ン】とお皿に盛ってください。
そして、必ずお子さんが、前歯を使えるような調理を心がけてください。
なぜなら、前歯を使って『嚙み切る』咬断運動という行為が、全然足りていないことが原因で、
現代人のあごがどんどん小さくなっているんです。
昔の原始人は、今みたいに、便利な調理器具などなかった時代でしたので、
獲物を捕ったら、自分の前歯で骨から肉を剝ぎ取り、そして、自分達が着る服も、
トラやヒョウの動物の皮をはぎ取り、皮も前歯で切り裂いて、つなぎ合わせて身につけていたので、
現代人に比べて非常にあごが発達していたと言われています。
上のあごは、頭の骨に直結していますから、上のあごの成長はとても早くて、
8~10歳でほぼ終了してしまいます。10歳までが勝負ですよ‼
これに対して下のあごは、頭から離れているので成長が遅く、思春期の12歳以降
身長がグ~ンと伸びる時期に急成長していきます。
『あれ~~?あの子あんなに下のあごしゃくれてたかな?』
顔つきが中学になってから急に変わったね・・・というのはそのせいです。
特にお子さんで小さい頃から受け口の人は将来、骨格性の反対咬合にならないように、
早めに歯科相談を受けてください。
では、皆さん・・・しっかり嚙んで歯並びの良い人になって下さいね。(*^▽^*) (10分}